楽天モバイルのZengoneGoの購入において2年と3年の契約で比較してみる


スーパーホーダイという、3年契約が登場してきているので2年契約とどちらが得でしょうか?という相談がありましたので比較してみました

二つのプランの違い

項目 2年契約 3年契約
期間 24ヶ月 36ヶ月
本体割引額 20,000円引き 10,000円引き
電話 5分かけ放題つき(850円)

 

3年契約は2年契約に比べて

  • 1年余計に契約
  • 本体を更に1万円割り引く
  • 条件として5分かけ放題つき(850円)

電話をよくかける人とそうでない人でどちらが得かという結果に差異が出てきそうです

長期間契約の携帯会社にとってのメリット(儲けのメカニズム)

以下、個人の考えです

そもそもですが長い期間利用してもらうことのメリット(儲けの源泉)について

携帯会社にとっては通信料収入がその期間保証されるということです

例えば3.1GBで1,600円、10倍の30GBで6,150円の収入です

大容量になるほど割安になっています

ところが容量が増えても、コストアップ(変動費の増分)はないのです

ということはまるまる利益になります

他社に転出されると、このおいしい利益を失います

ということでどの会社も長期間顧客を縛り付けたいわけです

分かり易い例え

JRと私鉄が競合する路線を想定します

電車を運行するコストはほぼ固定されます(人件費+電気代)

乗客が増えてもコストアップはありません

したがって利益は=運賃✕乗客数ーコストになります

コストは一定ですので乗客数が増えれば利益が増え減ればマイナスになっていきます

競合に対して割り引いてでも乗客の確保が必須になります

逆に乗客を取られる方は赤字に近づきます

乗客がゼロでも運行をやめるわけにはいきませんので


解約すると違約金を取るのもこの目的のためです

ただ、このことは客側には不利なので問題視されています


2年縛りをめぐっては、解約時のトラブルが多く、法廷闘争も起きている。

総務省や消費者団体は、更新月の通知が分かりにくい

▽乗り換え可能期間が1カ月間しかない

▽2年契約中はいつ解約しても同額の違約金が必要になる

▽更新月を過ぎると自動的に2年契約が更新される

など、携帯各社の契約形態を問題視している。

 

客の違いで損得はあるのか?

対象:電話をあまりかけない人(850円/月未満)

3年契約は5分かけ放題がセットなので、850円✕36ヶ月=30,600円の収入増が確定している

電話をあまりかけない人から余分な料金が徴収できるの

2年契約に対して1年間多いので850円✕12ヶ月=10,200円の収入増が確定する

その分10,000円割り引いても損はない

対象:電話をよくかける人(850円分以上かけるひと)

もともと定額プランなので損はない

電話回数と時間が増えても設備の増分コストはゼロ円なので損はない


いずれにしても損にはならない仕組みです

月額料金とは

月額料金=本体+通信料+電話代

 

本体:一括購入と割賦(分割)購入があります

通信料:通信容量によって料金が変化します(3GBで1,600円とか)

電話代:使用量で料金が変化しますが定額制(5分かけ放題とか)もあります

客にとっての2年と3年契約の比較の方法と計算

期間を揃え、その期間の合計(累計)金額で比較します

今回はスーパーホーダイという3年契約(36ヶ月)が最長ですので

期間を3年間(36ヶ月)にそろえ、月額料金で比較します

 

 2年契約で本体 5,800円 通信料1,600円(3.1GB)

月額料金=(5,800/36)+1,600+電話代=1,761+電話代

 

② 3年契約(スーパーホーダイ:5分かけ放題) 本体 -4,200円 1年目 1,980円/月 2年目と3年目 2,980円/月

月額料金=(-4,200/36)+(1,980×12+2,980×24)/36=(-4,200+95,280)/36=2,530

 

②−①=769円-電話代(通信容量に差があります 2GB vs 3.1GB )

 

結論

毎月の電話代が769円以下なら ①の(2年契約) がお得になります

電話をよくかけるので5分かけ放題にするなら ②の(3年契約)がお得になります

①は2年経過後はSIMの切り替えが可能になります

②は3年間の縛りがあります

 

まとめ

携帯利用者が増えてきたことで独占キャリア3社がいわゆるボロ儲けの時代があったことはこれでうなづけたことでしょう

格安SIMの登場(20社ほど)で安い料金システムが登場してきたこともそれを証明しています

相当安くしてもまだ儲かるのですから

ただ、携帯会社の儲け(長期契約)が客の損になるかというとそうではないでしょう

どこの会社も同様の仕組みなのですから

大容量が割安で利用できますので上手に利用すれば良い(利用するしかない)と思います