かぐや姫『竹取物語』
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かぐや姫『竹取物語』
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かぐや姫『竹取物語』:記事
かぐや姫(『竹取物語』)も、浦島太郎に負けず劣らず謎が多く、そして非常にSF的な要素の強い物語です。
浦島太郎が「時間」のズレを描いた物語だとしたら、かぐや姫は**「罪と罰」そして「記憶」**を巡る物語といえます。いくつか意外な設定や裏話を深掘りしてみましょう。
1. かぐや姫は「罪人」だった?
物語の終盤、月の使者が「かぐや姫は月で罪を犯したので、この汚れた地上に下ろされた」と明かします。
* 何の罪を犯したのか?: 原本には具体的な罪の内容は書かれていませんが、一説には「月での禁忌を破った」「地上の生活に憧れを抱いてしまった(それが月では不浄とされた)」などと考えられています。
* 地上は「刑務所」: 私たちからすると美しい地球ですが、月の人々から見ると「汚れた場所」であり、そこに送られることは一種の「流刑」だったのです。
2. 「不死の薬」と富士山の意外な関係
物語の結末で、かぐや姫は帝に「不死の薬」を贈りますが、帝は「かぐや姫のいない世界で永遠に生きても意味がない」と言って、日本で一番高い山の頂上でその薬を焼かせます。
* 「富士山」の語源説: その薬を焼いた煙が今も立ち昇っている(当時の富士山は活火山だったため)ということから、**「不死(ふし)の山」→「富士山」**になったという説があります。
* また、大勢の士(つわもの)が山へ登ったことから「士に富む山」で「富士」になったという説も作中で語られています。
3. 月の使者は「ハイテク宇宙人」?
平安時代に書かれたとは思えないほど、月の使者の描写は現代のSF映画のようです。
* 空飛ぶ車: 雲に乗ってくるのではなく、「飛ぶ車」に乗ってやってきます。
* 光のバリア: 月の使者が放つ光があまりに眩しく、竹取の翁が雇った数千人の兵士たちは戦意を喪失し、矢を射ることすらできませんでした。
* 記憶の消去: かぐや姫が「天の羽衣」を着せられた瞬間、地上での記憶(おじいさん・おばあさんとの思い出)がすべて消えてしまいます。これは現代で言うところの「マインドコントロール」や「メモリー消去」に近い概念です。
4. なぜ「竹」だったのか?
なぜ桃や大きな栗ではなく「竹」から生まれたのか。
* 竹は成長が非常に早く、中が空洞です。当時の人々にとって、竹は「神霊が宿る依り代(よりしろ)」と考えられていました。
* また、節(ふし)がある竹は、現世と異界をつなぐ「境界」の象徴でもありました。
浦島太郎が「異界へ行った人間の悲劇」だとしたら、かぐや姫は「異界から来た存在との交流と別れ」を描いています。どちらも**「人間と神(異界)は、決して交わり続けることはできない」**という共通のテーマが流れているのが興味深いですよね。

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