携帯電話でガンになる!?

内容紹介

身の回りの高周波環境を概観するとともに、電磁波リスク論の枠組み、IARC(国際がん研究機関)による「発がん可能性あり」(2B)の評価を巡る経緯と内容、基地局問題などについて解説する。

要旨

2011年5月31日、WHO(世界保健機関)の研究機関であるIARC(国際がん研究機関)が、携帯電話電磁波を含む高周波電磁波(場)を「2B」、すなわちヒトへの発がんリスクの可能性あり、と評価すると発表した。いま、スマートホンが爆発的な売れ行きをしめし、全国に携帯基地局が張り巡らされ、スカイツリーが開業した。私たちの身の回りには電磁波が飛び交い、健康影響を訴える人たちが急増している。本書はWHO評価の内容と意味を詳しく分析し、携帯電話電磁波問題にどう対処すればいいのかを提起する。

内容

第1章 高周波の健康影響を考えるために
第2章 電磁波リスク論の枠組みを検討し、構築する
第3章 「発がん可能性あり」(2B)の評価について
第4章 海外ではどう反応し、どう対処したか
第5章 携帯電話基地局からの高周波電磁波
第6章 新しい技術で増える電波
第7章 電磁波障害に医学は何が出来るか
第8章 携帯電話・電磁波に対して市民・行政は何が出来るか



タイトル 携帯電話でガンになる!?:国際がん研究機関評価の分析
著者名 電磁波問題市民研究会/編著
出版者 東京:緑風出版
出版年 2012.7