携帯電磁波の人体影響

内容紹介

脳腫瘍リスク、子供への影響、基地局問題…。携帯電話をめぐる最新事情とは? 日本ではあまり知られていない、海外の研究調査を紹介し、安全性を検証する。

著者紹介

1954年埼玉県生まれ。ジャーナリスト。ロサンゼルス・タイムズ東京支局記者等を経て、フリーに。著書に「アメリカ病」「少年犯罪と闘うアメリカ」など。

書評情報

中日新聞・東京新聞 2011/06/12

要旨

世界各国で、携帯電話やその基地局の電磁波(高周波)による健康被害を懸念する声が高まっている。健康影響への配慮から子供の使用を制限する動きも出ている。生体への悪影響があるとする研究結果と、それを否定する研究結果があるが、一部の研究者や研究機関は予防的措置を強く提唱している。また、長期にわたって使用した場合の影響は、まだよくわかっていない。海外の事例をふまえつつ、携帯電話の電磁波の問題について考察する。

内容

第1章 ついに米国議会が動き出した

携帯電話関連で初めての公聴会「夫は携帯電話で脳腫瘍になった」ほか

第2章 携帯電話会社に対する訴訟

携帯電話ショップの店員が脳腫瘍に「頭から湯気が出ているみたいだよ」

ほか

第3章 健康影響を示唆する調査結果

十年以上の使用者のリスクが三・九倍に

ヘビーユーザーの腫瘍リスクも高まる?

ほか

第4章 安全対策を加速させる欧州諸国基地局周辺で乳がんになった英国人女性

「病気になるまで待っていてはいけない」

ほか

第5章 日本の政府は守ってくれるか(総務省が安全だという根拠

携帯電磁波の安全性は証明されていない

ほか