AliExpress(アリエクスプレス)での商品が安い理由を考えてみました:「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」なのか

海外のネットショップ(ここでは中国)の商品が安い理由を考えてみました

 

10年前の中国製品

仕事で上海によく行っていました

当時は製造技術レベルが低くて、安い商品に粗悪品が多かったものです

一流品でもコピー商品が溢れていました

そういう店が集まった広場もありました

現地の方に聞くと、コピー商品でも一流品は韓国製だと言っていました

中国製は二流品で製造技術レベルが低かったのです

 

変化のスピード

中国出張のたびに変化を感じたのは、新しい建物と地下鉄と高速道路でした

特に地下鉄と高速道路はあっという間に伸びていきました

土地の所有権が国にあるので揉めることがないのでしょう

高速道路建設予定地に住んでいる住民を、郊外にマンションを建ててそこに移らせておいて、一気に工事が出来る、そういう国だからこそでしょう

鄧小平氏の「改革開放」政策もあって、深センや上海などの特区における外資導入が進みました

コストダウンのため人件費の格差を利用して、日本から製造工場を中国に移した時代でした

外国の製造設備や製造技術がどんどん導入されていきましたので、中国の製造技術や品質が向上していったと思います

北京オリンピックと万国博覧会が計画されてからそのスピードが加速されました

そういう背景で中国の製造品質が向上していきました

 

現代の中国製品

そういう時代推移の結果、製造技術と商品の品質レベルは日本と遜色が無いレベルになったのだと思います

むしろ日本の製品を凌駕している感じがしています

その最大の理由は、製造数量の大きさにあると、個人的に思っています

中国は日本と比べて人口が10倍以上ですから、需要も比例して多くなり、製造数量が圧倒時に大きくなります

このことは大幅なコストダウンを意味します

百均で有名なダイソーの商品の原価が低いのは一気に数百万個を製造するからです、と当時の社長がTVで述べておられました

結果的に競争力が強くなりシェアを伸ばし、その収益を開発に回し高機能化、高品質化していくというサイクルに入ったと思います

「安かろう悪かろう」ではなく、大量生産のおかげで「安かろう良かろう」になり、「安物買いの銭失い」は「安物外の銭残し」に変化したとも考えられます

このサイトの記事に出てくるスマホに関しては特にそのような面を感じています

事実、スマホのHuaweiやoppoに代表されるように世界を席巻している商品がありますし日本では馴染みがないXiaomiというスマホも人気があります

しかし、そのような企業は全体から見ると一部で、ほとんどの企業はそのレベルには行ってないでしょうから注意が必要です

 

AliExpress(アリエクスプレス)での商品が安い理由

コストを下げるために粗悪品を使っているわけではないと思います

あれが妥当な価格なのだと思います

日本から見ると相対的に安く感じる(中国から見ると日本が相対的に高い)ということなのだと思います

人件費や物流費の高い日本で製造すると原価が高いので製品価格も高いのです

それらが安い国で製造するから安い価格の製品が出来ているだけです

それを日本に運んできて利益を加えたら相対的に価格が高くなるという構造です

現在は、個人が輸入して付加価値(利益)を乗せて販売している時代です

いわゆる「せどり」です

Amazonの商品にはそれらが多いと思います

AliExpress(アリエクスプレス)で購入するということは現地で買うということですから安く買えることになります

 

送料問題

国内でも実店舗が不要なネットショップは便利ですが、ネック(問題点)は送料ですね

送料を加えると割高になります

今回注文した、商品は2個で440円でしたがいずれも送料は無料でした

日数のかかる船便とは言え無料というのに驚いています

想像するに、まとめてコンテナ便で送っているのではないかと思います

そうすると1個あたりは無料でもいいくらいに更に安くなるのはないかと想像します

 

2~4週間後には商品が届くので、以上の仮説が正しいか、それに反して粗悪品が届くのか、結果を楽しみにしています